前回に引き続き、小型のショルダーバッグ作りです。今回は、自分用に作ってみます。
冬使用を想定で、自分には珍しい黒レザーを使用します。
浅草橋のタカラ産業で、いい感じのオイルドレザーを手に入れられたので、それをメインにしていきます。

材料
・革(オイルドレザー、シュリンク)
・革紐 幅15mm
・マグネット ボタン部 10mm
・Dカン 内径 15mm ×2
・ナスカン ×2
・バックル 15mm
・ハトメ 6個

 バッグの軽量かと柔らかめのマチにするために、前後のボディ部と前面のカバーはオイルドレザーを使用、サイドはシュリンク系の柔らかめの革を使用しました。

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完成品
 ショルダーストラップの金具類は金色で統一しました。前回の赤色のバッグですとかなり映える色合いでしたが、黒だと悪くはないですが、それなりの印象です。少しパーツに安っぽさを感じでしまうかなと思いました。少し女性用っぽい仕上がりですね。
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 前面カバー部のボタンをどう付けるが今回の悩みどころでした。ストラップできつさを調整できるようにしようかと思いましたが、結果的にはシンプルにマグネット式のボタンのみの使用としています。先ほども記載していますが、金パーツが前面に出てくると、女性っぽさが出てくるイメージでしたので、ボタンの金具はあえて隠すようにしています。これで少しは男性用っぽい印象になったかと思います。
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 裏面のストラップ取り付け部はシンプルにハトメで前面カバーと共に取り付けるスタイルです。
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 サイド部は柔らかめのレザーを使用しています。オイルドレザーとの接合面が汚いままなので、時間があるときに、綺麗に仕上げたいですね。
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 マグネット式のボタンは、直接カバーに付けず、一枚革をかまして取り付けています。
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 バッグの中身は2層構造にしました。前フロアは幅3cm、後ろフロアは幅4cmとしており、財布やスマホを入れるのにちょうど良いサイズに仕上げました。持ち運ぶことはほぼないですが、新書サイズを目安にしています。前後フロアの仕切りの高さは、本体高よりも-1cmとしています。理由は、利便性と言いたいところですが、単なる材料不足が原因です。ちょうど良い感じの仕上がりになったので、結果オーライではありますが…
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総括
 今まで何個かショルダーバッグの類は作成してきましたが、出来としては今までで一番かなと思います。良くも悪くもオイルドレザーがいい感じの雰囲気を出してくれているので、なんだかちゃんとした売り物っぽさを感じさせてくれますね。まだ新しいのに、使い古されたような見た目の革なので、好みは分かれそうな革ではあると思います。オイルドレザーは初めてなので、今後のエイジングがどうなっていくのか楽しみです。
 今回もいつも通り反省点も多かったですね。デザインのイメージはありましたが、いざ進めてみると思い通りにならず、作業の進みが遅くなってしまいました。新しい先品を作るときは時間がかかるのはしょうがないですが、作業を始める前にもっと入念に考えて作っていった方が良いといつものことながら痛感しました。自分で使用するために作っているだけなので、中々似たようなものを作ることはないですが、割と構造的には割と気にっているので、また別の革種で作成してみたですね。オイルドレザーとは違ってまた良いものができそうな気がします。


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はじめてのレザークラフト
スタジオタッククリエイティブ
2009-10-30


 レザークラフトを始めるにあたり、参考にしたのはこの「はじめてのレザークラフト」という本です。初心者にわかりやすくいろんな技能を紹介しているので基本を学ぶ上では非常に役立ちました。作品例のすべてに型紙付きなのも嬉しい限り。これでいろいろ学べば様々なことに応用できるかと思いますね。