レザークラフトを始めたころの作品は出来が酷いもので、作ってはみたものの使用しないものが多かったりするものです。今でも上手にできないですが、当時よりはうまくなっているはずだということで、バッファロー革の質感を気に入っていたこともあり、今回は過去に作成したショルダーバッグをポシェットへリメイクしてみました。

　元のバッグはこちらの記事で書いています。材料等はこちらから参照ください。
リメイクで使用した材料は、金具類を除き、元のバッグの素材ですべて賄っています。

過去記事：アウトドアに最適なサコッシュ風ショルダーバッグ作成


　リメイクを始める前にどのように変えるか考えました。始めは革さえ使えればよいかと思いすべてばらそうかと思っていましたが、革の大きさが大きいわけではないので、ばらしたところで元の袋型が一番ベストだと考え、元の形を維持したままにすることにしました。
　
　べ―スは決まったところで、課題は3つありました。
①前ポケットの扱い
②バッグのカバーの形
③ショルダー紐の付け方

①前ポケットの扱い　
　これはすんなり解決しました。前向きにつけていたポケット面を後ろ面にすることでもともと形を活かすことにしました。全面にわたり取り付けているので、取り外してしまったら、穴だらけになってしまいます。これを防ぐにはそのまま利用という結論になりました。

②バッグのカバーの形
　今回の一番の課題でした。最近あまり見ませんが、もともとは当時流行っていたサコッシュをモチーフにして、バッグカバーは前に折りたたむ形にしていました。もっと折りたたむ長さが長ければよかったのでしょうが、作ってみたらいまいちで、このバッグを全く使用しない原因にもなっていました。この折りたたみ方式はやめて、思い切って片面の革は切り落とすことにしました。
　次の問題点は四角形のカバーデザインです。こちらは四隅を少し折ることで多少のデザイン性を出しました。
　最後の問題点は空いてしまっているボタンの穴。ボタンは外さず活かすことも考えましたが、デザインの意味も込めて、革を全面に張ることで隠してしまうことにしたので、ボタンは外し穴はそのままでも良い状態にしました。

③ショルダー紐の付け方
　イメージはバッグのサイドにU字フックを取り付けたかったですが、鏡でバッグのぶら下がりイメージを想像した中でしっくりきた、バッグ背面に取り付ける方式にしました。固定方法は、Ｕ字フックを取り付けた革をハトメで固定としました。

完成品
　バッグカバーのところで思いのほか縫う量があり、作業時間がかかってしまいましたが、大方イメージ通りに作成できたかと思います。ボタン穴を隠すためのカバー全面に取り付けた革は、良くも悪くもそういったデザインなのかなと思わせるものになりました。カバーのU字フック部だけはどうにもできなかったので、そのままにしました。キーホルダーでも取り付けますか…

総括