予定より早く集合場所へ呼び寄せられた。4、5人程度と一緒にいくのかと思っていたら、10人ほどのメンバーようだった。なんだか悪い予感がしたが予想はあたり、通常のオートリキシャより少し大きめのリキシャに10人+運転手1人という構図。初めてリキシャ後方の予備席に座ることになる。Param Pujya Mata Lal Devi Mandirというヒンドゥー教寺院のようだ。訳も分からず、同乗者のインド人たちとこの寺院を観光することになった。彼ら曰く、インドの中でも有名な寺院らしい。たしかに、修学旅行生らしい子供たちが多くいる。中は迷路のようになっており、子供が喜びそうな寺院ではあった。同乗者のインド人の若者たちは、私を気遣ってくれて、一緒に回ってくれた。そのせいもあって、寺院をまじめに回ることとなった。
 寺院の見学も終わり、やっとワガの国境へ向かう。リキシャで隣り合ったおじさんは英語が話せなかったが、私に話かけてくる。その都度、若者たちが通訳してくれる。そういったやり取りもあり、少しづつ仲良くなった。
 ワガの国境へは40分くらい走ったであろうか。ほぼ直線の道ではあるが、距離がかなりあるようだ。国境近くになったとき、再びリキシャが停車した。どうやらトイレ休憩と食事休憩のようだ。お腹はすいていなかったが、席に案内され、若者たちと同席することになった。よくわからないが、私が注文したチャイをごちそうしてくれた。記念にとセルフィ―をお願いされる。仲良くなれている気がして、こちらも少々嬉しく、セルフィ―返しをする。たまにはこういったものもいいもんだ。
 開始時間も近づき、やっと国境近くまで来ることができた。リキシャは開場より少し手前までで、ロッカーに荷物を預けるよう指示される。150Rsほど支払った。後々鍵付きロッカーは100Rs追加で取られることになる。カメラと貴重品だけを身に着け、いざ開場へ。
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 会場周りには、インドの国旗やキャップ等のグッズが売られている。かなりの賑わいだ。リキシャで一緒だったインド人たちが私を気にしてくれて、一人になるつもりが結局一緒に中に入ることになる。外国人用のVIP席が用意されていることは知っていたが、彼らの期待に背くのもよくないと思い、インド人用の観客席へ向かう。席へ着いたときは、前座が始まるころだった。子供や女性たちが国境線へ続く道までおりて、国旗のリレーを行う。よくわからないが、楽しそうではある。
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 続いて、ダンス&ミュージックタイム。こちらもまた子供と女性が下へおりて踊りだす。有名な曲なのだろうか、皆歌って踊っている。インド人はダンスが好きだ。
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 セレモニーのスタートは16時半だったと思う。マイクを持った軍人が観客たちを煽る。兵隊登場で歓声はより一層大きくなる。兵隊たちはドラムのリズムに合わせてパキスタン軍へ強さのアピールを披露する。負けまいとパキスタンの方も何かをやって盛り上がっているようだが、インド側の盛り上がりが凄くてよくわからない。
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 何に盛り上がっているのかがわからないけれども、インド人たちは総立ちで凄い盛り上がり。マイクでの煽りも段々勢いが増し、より一層歓声や合唱が大きくなる。ハイライトは、両軍が門を開けて握手をしたところだろうか。この凄い熱気とその雰囲気で何とも言えない感動を覚えた。両軍が両国旗をしまい、最後に握手をして終了する。パキスタンとインドは複雑な関係のようだが、ここは関係のない場所なのだろう。
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 帰り際も、リキシャ同乗者の彼らが私を案内してくれた。英語を話せないおじさんは何か必死に訴えようとしている。どうやらインドの心を感じただろうというようなことを言っていたのだと思う。他の若者たちも私に感想を求めてきた。凄い楽しかったし、インドの熱い心を感じられたようなことを伝え、彼らも満足そうであった。
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 1時間くらいかけて黄金寺院付近まで戻る。ここでリキシャツアーの彼らとはお別れ。しっかり握手をしてお別れを告げて、夜の黄金寺院へ向かう。結局リキシャツアーは100Rsしか支払わなかった。
 夜黄金寺院はライトアップされており、昼間とはまた違った景色が楽しめた。最後に一周回って黄金寺院ともお別れ。空港へはオートリキシャ300Rs。さっきまで10人で移動していた大型のリキシャ1人で使用する。これまでのは何だったのかとも感じるが、これもインド旅の醍醐味なのかな…(笑)
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  観光するようなところはなかったけれども、今回の旅は凄く良かった。インド旅のおすすめ地としてアムリトサルは推したいと思う。


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