朝の黄金寺院散策が終わった段階で、まだ8:30であった。黄金寺院の地下にあるミュージアム的なところは、9時からのようだったので、先にジャリアンワーラ・バックへ向かった。ここは過去に大量虐殺があった悲しい過去をもった場所だそうで、アムリトサルの歴史を語る上で欠かせない場所でもある。黄金寺院からは歩いてすぐの場所にあったが、どうやら改修工事がなされているようで、写真で見ていた景色とは異なっていた。記念碑のみは残っており、多くの観光客が訪れていた。工事をするにしてももう少しやり方があるのではないかと思う。
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 9時を回っていたため、ミュージアムを訪れた。入場料はかからず、外国人には英語の音声ガイダンスも無償で貸してもらえた。中のミュージアムは計6つほどに分かれており、シク教の歴史や文化を紹介するような映像を様々な手法で紹介するようなものだった。英語だったことや、音声がうまく作動しなかったこともあって話半分の理解だったけれど、映像もあったことでなんとなくの雰囲気は楽しむことはできた。順序良くすべての映像を見る必要があるので、1時間くらい時間を要したと思う。
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 時刻も10時過ぎを回っていた。あたりも明るくなり、観光客もだいぶ増えていた。散策するにしても思ったより観光エリアは狭い感じだ。まだ寒いこともあって、チャイを頂く。ここでもチャイの容器はビンだった。最近はほとんど土器製で売っているとこはないようだ。
 歩いているとワガの国境への送迎の勧誘がやってきた。話を聞くと、リキシャだと250Rs、車だと500Rs程度だそう。何も考えずに500Rsを支払えば良かったものの、結局リキシャを選んでしまった。電話番号を教え、先に100Rsを払う。どうやら残りは集まった人数次第で金額が決まるとのこと。13時には出発するから12:45には戻ってくるようにとのことだった。
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 ワガの国境へ出発するまでは時間もあったので、黄金寺院で見た楽器たちが気になり、楽器屋を探してみる。検索すると店はいくつかあって、試しにメイン通り沿いにあるところを訪ねてみることにした。タブラを中心とした打楽器が多く置いている店であったが、特にめぼしいものもなく、店員も自分に気にもかけなかったこともあり早々退散。あまり商売には熱心ではなかったようだ。
 まだ時間もあり、霧も晴れてきたことから再び黄金寺院へ向かった。今回はみながしている黄金寺院のオレンジバンダナを購入していく。思いのほか高くて100Rsもした。再び入場した黄金寺院は霧が晴れていて、今回はその姿が一望できた。
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 2回目の黄金寺院は賑わっており、今朝のそれとは雰囲気が異なっていた。熱心な教徒と同数なくらいオレンジのバンダナを被ったインド人も多くいる。相変わらず外国人には出会わない。
 高齢のシク教徒の黄金寺院に対するお辞儀は体全体を地面につける体制で行うことが多いようように感じた。傍から見ればふざけているのかと思うくらいな体制である。そのような体制になるくらい、この黄金寺院という場所は特別なのだろう。
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 昼も近づき、お腹もすいてきたところでもあったので、無料の食堂を訪れることにした。この食堂はヒンドゥー教やイスラム教、特にカースト制度を否定するシク教の考えとして、誰にでも平等という精神からきているようだ。それ故、何を信仰していようが、誰でも食堂を利用することが可能である。しかし、平等という観点から、身分が違えど同じ場で食事をするというのがルールのようだ。
 入口付近で皿やスプーンを配っており、その後は流れに乗って建物内を進む。
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 行きついた先は広々とした大広間で、前から順番に床に座るよう指示される。皿を置いて待っていると次々に食べ物が配られる。ベジカレー2種類、ライス、ヨーグルト、お湯、そして手を差し出し、チャパティを頂く。
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 シク教自体はベジタリアンではないが、ベジタリアンにも敬意を払い、ベジカレーを提供しているらしい。ベジカレーは多少スパイシーではあるが、日本人の舌にもあう味で美味しく頂くことができた。この美味しさで昼夜いつでも無料で食べるというから驚きだ。ちなみに残すのはご法度らしい。
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 食べたら食器を自分で洗うのかと思っていたが、こちらもやってくれるようで、出口付近で食器を回収してくれた。食器は大勢のボランティアにバケツリレーのごとく運ばれる。これが全員ボランティアというのだから驚きである。彼らに感謝しないといけない。お賽銭はなるべくするように心がけたいと思った。
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 時間も近づいたので、ワガの国境へ向かうことに。

旅行記③へ続く…


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