4月から公開された映画「はじまりへの旅(原題:Captain Fantastic)」を新宿ピカデリーで観てきました。
宣伝ポスターの見た目だけで面白そうと思い、観に行った作品でしたが、案の定最高の映画でしたね。

あらすじ… 
 ベン・キャッシュとその妻レスリーは、6人の子どもたちとワシントン州の森の奥深くに住んでいる。資本主義とアメリカ人の生き方に幻滅したベンとレスリーは、子どもたちにサバイバルの技術と哲学を教え込む。社会から離れ、ベンとレスリーは子どもたちを育てることに身を捧げる。批判的思考ができるよう教育し、肉体的に健康で活発であるように訓練をさせる。そして、森での生活を通じ、テクノロジーに頼らず自然と共生することの素晴らしさを身をもって体験させる。
 しかしながら、レスリーは双極性障害によって入院し、最終的には自らの命を絶ってしまう。ベンは妹のハーパーからこの事実を知らされる。葬儀の手配についての話し合いがもたれるが、義父のジャックとベンは言い争いを始めてしまう。レスリーの遺志に従いベンは火葬を執り行いたいが、ジャックは土葬にしたいと言う。結局土葬が行われることになり、ベンは葬儀への参列をしないことにし、子どもたちにそう伝えた。しかし、ベンは葬儀を台無しにしてやろうと決意し、子どもたちを連れ車での旅に出る。
そして、子どもたちは初めて森の外の生活を体験する。
Wikipedia より
 

 この映画を簡潔に表すと、”家族のロードムービー”といったところでしょうか。
旅を通して、子供たちは自分たちの絶対的だった世界とは全く違う世界に触れ、今までの価値観や世界観が徐々に崩壊していく姿を描いています。
父であるベンは一般的な生き方を否定しまくり、理想とする生き方を追求しすぎている人でした。
そういった生き方も個人的には悪くはないとは思いますが、子供達にそれを押し付けてしまっているのは良いことなのかと考えさせられましたね。
父ベンは劇中、祖父にヒッピーと言われていますが、まさしくそういったヒッピー的要素を多く含んでいるなとすごく感じます。 
子供達に押し付けてしまっている世界観や価値観は劇中では結局否定されています。
このことがいいことなのか悪いことなのか…
考え方は人それぞれだと思いますが、生き方を完全に否定されたベンはちょっとかわいそうな気もしましたね。
それでも最終的には、父と子供達家族みんなの暖かいお話として終わっていたのでハッピーエンドだったのかな。

 別の視点からこの映画を観ると、森の中の家やバス、服装や小道具に至ってもかなり気合が入っているみたいで、すごくおしゃれでしたね。
また、一番末っ子の子供がいい味出していました。
このくらいの年齢特有の可愛さが存分に出ていましたね。
ストーリー以外にもそういった点も楽しめる映画でしたよ。

 ちなみに入場者にはポストカードが配られました。
いい映画だったし良い絵面のポストカードですのでこれは大切に保管ですね。
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 ちなみに音楽も非常に印象的でした。
サントラにはシガーロスとかが使われていたような気がします。
家族みんなで歌う劇中歌もすごく良かったですし、サントラちょっと欲しくなっちゃいました。

 GW暇な人はぜひこの映画でも。